児童養護

「児童養護全体研修」(7月)

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福音寮の児童養護では、毎月全職員が集まる「全体研修」を行っています。

7月17日には大橋謙策先生をお招きし、「地域を基盤とした社会的養護システムの構築と児童養護施設の位置・役割」という内容で講義をしていただきました。地域を基盤としたお話ということで、当日は地域の社会福祉関係者の皆様や町会、民生児童委員の皆さま方にもご参加いただきました。

子どもたちに、自分の人生を切り開く力をどう身に着けさせるかという内容で、そのためには、社会に出て役割を果たし、評価される機会があると良い、そういう機会をどれだけ持っているかが重要だということでした。

先生曰く、縁側・土間・上がり框(かまち)~内と外の人が自然に触れ合う空間~

「人が出入りする家庭、おすそ分け出来る家庭は子どもが育つ」のだそうです。

昔は当たり前に子どもたちには役割がありましたが、今は意識しないとそのようなことがないことが多く、自分が必要とされていることを実感出来ないことにつながっているのだそうです。

社会のなかで外の人と関わり、役割を与えられ、担っていくことはすごく成長につながり、周りから評価されることで自己肯定感が育っていくのだそうです。「あなたがいて助かったわ」と声をかけてもらえることがすごく重要で、それを通して子どもたちは勇気づけられ、物事を乗り越えていこうとする力につながっていくのだそうです。

上北沢全体でそういうのを作っていきませんか?

日常的なつながりを地域で作っていきませんか?

最後にそう投げかけられました。

とても壮大なお話でした。

地域の中でお互いに必要とし合い、協力し合えるつながりの構築について思いを馳せ、参加者みんなで心地良い連帯感を感じた研修となりました。